そして、他のひとを巻き込むためには、共通の動機を設定する必要があります。
「それによって作られたものは、何らかの形で自分のためになるだろうから、各人の動機で参加してください」
この動機は、場合によってはそれで十分な場合がありますが、協力しあいながら共通のものに向かって進みたいなら不十分です。
みんなに通じる共通の動機とはなんでしょうか。それには自分の動機を深掘りして考えることが必要です。
「自分の目的が達成されたら何が起きるだろうか」を想像してみましょう。そこでは誰にどんな形で幸せが訪れているでしょうか。そして、幸せになった人たちはなぜ幸せになったのでしょうか。
「幸せになった人」は曖昧なのでこれも深堀りしてみましょう。会ったこともない誰かではなく、自分の身近にいる特定の誰かを思い浮かべてみましょう。「私がこれから作るものは彼に何をもたらすだろうか」。
自分の動機を分析することで、他者にも言える共通の動機が見えてきます。
これによって考えだされた動機は、より広く届く声となり、より多くの人を巻き込むことにつながります。
私はここ数年、常に自分に「自分は何がしたいのか」「それは何故か」「それは何故か」「それはつまりどういうことなのか」を問い続けています。
新たな技術の普及に向けて活動するにあたり、相手に届けるための言葉というのはとても重要になります。
「新たな技術は楽しい!」では、共通の感覚をもつ人や、新しいもの好きの人にしか言葉は届かないですが、たとえば「新たな技術は残業からあなたを解放します」だと仕事が悪循環して脱出策を模索している人にも届くかもしれません。
このような動機は、相手や目的によって設定し直す必要があります。個人向け、企業向け、同じ悩みを持っている人向けなどなど。自分の動機だけを主張し続けることで声が届くひとは、「自分と同じ動機を持つ人」か「その目的に個々人の動機を持つ人」のどちらか、もしくはこの2種類の人だけでしょう(そして後者は集まりにくい)。
自分の動機を分析し、他の人にも通じる動機を見出すことで、より多くの人を巻き込むことにつながります。
for (;;) { 私/あなたは何がしたいでしょうか? }
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